アルパインとコニカミノルタは,ヘッドアップディスプレイ(HUD)において3D AR(拡張現実)技術を応用し,車載用に適用していくことを目的とした共同開発を開始したと発表した(ニュースリリース)。
2017年1月,世界初の技術としてコニカミノルタが開発発表した車載用3D AR HUDの技術を,より高性能化し2021年度量産化を目指した技術を開発していく。
これは,シースルーのフロントガラス越しに,安全運転をサポートする為の多様な画像情報を,ピント位置が近距離から遠距離までの奥行きを持った任意の位置に同時に重畳させて表示する技術。
近年,HUDは適用車種が増加し続けており,HMI(ヒューマンマシンインターフェイス)の主要な役割として,各種の道路情報や危険物の表示など求められる機能が多岐に渡り,重要度が高まっている。
3D AR技術の活用により,センシングされた距離の異なる複数の対象物(例えば歩行者や障害物など)の情報を,その各々の位置(遠近方向のピント位置)に同時に重ね,ずれが無く表示することができる。
また,運転速度やドライバーの視線の変化に応じ,必要な情報を適切な距離に表示することができる。これらが実現することで高い安全性に繋がるのみでなく,ドライバーに安心を与え,よりやさしい運転環境を提供することが可能となる。
コニカミノルタの3D AR技術(光学・精密加工・機能材料・画像処理)とアルパインの車載向け製品開発,HMI技術を組み合わせることで,業界最高レベルの安全性・安心・利便性を備えた3D AR HUDの開発を推進するとしている。