パナソニックは,広色域4K・8K超高精細テレビ放送(UHDTV)向けの演色性指標と推奨値をクリアした投光器「スタジアムビーム LED投光器 マルチハロゲン灯Sタイプ2000形相当」2品番の受注を,2017年10月より開始した(ニュースリリース)。
これまで超高精細テレビ放送では,撮影対象を照らす照明光源の演色性について推奨基準が検討されておらず,照明にLEDを用いる場合の要件も明確ではなかった。同社はNHK放送技術研究所の研究協力で得た知見を基に,色の見え方の指標である「平均演色評価数 Ra」を90以上,かつ,「赤色の特殊演色評価数 R9」が80以上のLED投光器を開発した。
この本製品は,Ra:90かつR9:80の光で高品質な映像表現をサポートする,より高品位な色再現が可能。また,スーパースロー撮影時に適した点灯技術により,チラツキを抑制する。この製品の場合,フリッカファクターが1%未満と理想的なフリッカフリーを実現する。
さらに,スタジアムに求められる照明設計基準を満たした上で,光源を見上げたときのまぶしさを軽減。独自の配光設計技術により,光源からの光を絞る配光を実現し,まぶしさの原因となる光の重なりを減らすことで,グレア(まぶしさ)を低減する。