Seoul Semiconductor(ソウル半導体)は,太陽の光に最も近い光を発するLEDの「SunLike」が,光源の安全性に関するアイセーフティ認証でRG-1の評価を受け,最高レベルの安全性が認められたと明らかにした(ニュースリリース)。
アイセーフティ認証は,LEDから発せられる波長を分析して,安全性に基づいて等級分けされる認証。LED照明製品についての規格を定めた国際照明委員会(International Commission on Illumination)が標準(CIE S009:2002)に採択した国際的な基準。IEC/EN 62471に関連基準が定義されている。
照明器具,LEDに広く使用され,青色光(ブルーライト)の危険性評価に不可欠な要素として定着しており,2009年9月1日からLEDを使用する照明やシステムにIEC/EN 62471基準が適用されている。
照明の安全性の優先度が高い欧州地域では,アイセーフティ認証が不可欠であり,目で直接見たときに,視力に危険を及ぼす可能性のあるリスクグループ3(RG-3)以下の光源については,完成品に警告文を記述することを義務化している。
「SunLike」は,東芝マテリアルのTRI-R技術を応用した自然光LED。認定を受けたRG-1は,当該光源の下で一生生活を続けても生体学的な危険がない安全な光源に付与される評価基準。特に商業および住宅照明に広く使用される25Wクラスの単一光源で,初のRG-1を獲得して,最高レベルの安全性を備えた自然光照明を本格的に商用化したという点で大きな意味を持つとしている。
さらに,ほとんどの人工光源で現れる光のにじみ現象がなく,物体が持つ固有の色を最もよく表すことができ,対象物の立体感をそのまま生かすことができる。
このような特性によって,このLEDは,家庭やオフィス,学校,医療機関など,健全な照明環境を必要とする場所だけでなく,事物の色や質感をそのまま表現することが求められる商業施設,博物館,衣類や流通店などの照明に幅広く使われるものと見込んでいる。
同社は,太陽の光のスペクトルに最も近いスペクトルを具現化する,この自然光LEDを通じて自然光照明の時代を切り開いていきたいとしている。