三菱電機は,同社の「波長1.5μm帯風計測LiDARの開発と実用化」が,平成29年度「第65回電気科学技術奨励賞」を受賞したと発表した(ニュースリリース)。
これは,世界で初めて,人の目に対し最も安全な波長1.5μm帯のレーザー光を用いて,見えない風を可視化する風計測LiDARを開発・実用化したことが評価されたもの。
風力発電では,発電所を設置するための風況計測として地上に設置したLiDARを用いることで,上空風の風向・風速計測が可能となり,風況および発電量の予測精度が大幅に向上する。
航空安全では,従来は雨天時のみ可能だった空港周辺の乱気流検出が,このLiDARの実用化により全天候下で可能となった。さらに,気象予報においては,ゲリラ豪雨の予兆となる上昇気流の検出が容易になった。