コニカミノルタは,有機ELなど進化し続けるディスプレーの測定ニーズに対応したカラーアナライザー「CA-410」を11月15日に発売する(ニュースリリース)。
近年,通信速度の飛躍的な向上もあり,より高画質な画像や動画のスマートフォンのニーズが高まっている。メーカーもこれに応えて,コントラスト比が高く,より鮮やかな色再現のHDRなどの高品位ディスプレーの開発が進む中,カラーアナライザーによる超低輝度から高輝度にわたる測定が求められるようになった。
この製品は,センサー回路を刷新することで,0.001~5,000cd/㎡という従来機種比25倍の精度保証輝度範囲を実現した。これにより,高品位ディスプレーの品質の管理と向上に貢献し,スマートフォンやテレビによる画像や動画のさらなる高画質化に寄与するとしている。
0.001cd/㎡という超低輝度においても,測定時間は1秒と,生産工程での利用にも十分に対応できる速さを実現した。さらに,ディスプレー画面を黒から白へと明度を上げていきながら何回も測定するガンマ測定では,センサー性能やCPU演算速度の向上などにより,測定時間を従来機種から3割短縮した。
これにより,高品位ディスプレー生産において全数チェックが必要な場面などで,ガンマ補正に掛かる時間を短縮することができ,生産性の向上に寄与する。
さらに,これからのデジタルマニュファクチャリングの時代に合わせ,手動作業なしでの測定開始が可能,また本体を介さずプローブとコンピュータを直結させることが可能なため,省スペース化を図れるなど,自動化された生産工程への組み込みに適した仕様となっている。