ソニーは,犬型の自律型エンタテインメントロボット「aibo」(アイボ)を2018年1月11日より発売する(ニュースリリース)。価格は198,000円(税抜き,他にクラウド使用料が必要)。
この製品は家庭の中で人とつながりを持ち,育てる喜びや愛情の対象となることを目指して開発したロボット。気持ちを表現するために,超小型1軸・2軸アクチュエーターを自社開発し,コンパクトなボディに計22軸の自由度を持たせることで,滑らかで柔らかな身体の駆動を可能にした。また,多彩な感情を表現する瞳には2枚のOLEDを採用した。
このロボットはオーナーに能動的に働きかけ,オーナーからの優しい言葉や,笑顔,頭や背中をなでられたことなどを感じ取り,オーナーが喜んでくれることを学ぶ。また,周囲の環境を徐々に把握し,自分の歩く範囲を拡げるなど状況に応じた行動がとれるようになっていく。
このために多彩なセンサーを搭載し,画像,音声の認識・解析には同社のディープラーニング技術を活用する。また魚眼カメラを用いた地図作成(SLAM)技術を搭載する。
本体のAIは,オーナーとのやり取りを学ぶことでロボットを個性的に成長させる。また,事前に同意を得た上で,さまざまなオーナーとのやり取りのデータを収集し,クラウド上のAIが集合知として蓄積することで,さらに賢く進化させていく。