スタンレー電気は,東京モーターショーでレーザーヘッドランプを実際の車に搭載したコンセプトモデルを展示する。
レーザーでロービーム,ADB(Adaptive Driving Beam:配光可変型ヘッドランプ)ハイビーム,プロジェクターを構成しており,特にADBはレーザーをMEMSミラーでスキャンすることで対向車や前走車にハイビームを当てないような仕組みとなっている。
また,近距離センサーを搭載し,近傍の人を検出するとその足元をプロジェクターで照らすことでドライバーに注意
喚起する機能も搭載した。
これらの機能を実現しながら,このコンセプトモデルは実際の車(ホンダ アコード)のヘッドランプシステムをそのまま入れ替える形で実現している。エンジンを下すなど,ヘッドランプの為に新たなスペースを用意せずに実装しているという。
ただし,このコンセプトモデルはレーザー光源で可能となるスキャン方式のADBのデモが主体であることもあり,レーザー自体の出力などのは公表していない。現在同社ではハイパワーを含むレーザーヘッドランプの可能性を探っており,価格や耐久性の目途がつき次第実用化したいとしている。