クラリオンは,夜間運転の安全性向上に貢献する製品として,車載用カラーナイトビジョンカメラを開発した(ニュースリリース)。
開発したカラーナイトビジョンカメラは,近赤外感度を有するCMOSカラーセンサーを採用し,可視光によるカラー映像と近赤外線による白黒映像を独自開発の画像処理装置(ISP:Image Signal Processor)により合成することで,昼夜を問わずカラーの映像表示を実現する。
肉眼では視認困難な暗所も映像表示できるため,夜間運転の視認性を大幅に向上する。また,物体認識機能を有するECUを一体化しながら,ルームミラーの裏側に配置可能な小型化を図った。
近赤外投光器の光は人の目には見えないため,前方を走る車や対向車,対面する歩行者に眩惑を与えることなく,ヘッドライトがロービームのままで,ハイビーム相当の対象物検知(映像視認)を行なえる。
また,先進のカラー化技術により,既存の遠赤外線カメラやモノクロナイトビジョンカメラ,カラーカメラと比較して,認識対象が広がる。
今後の先進運転支援システム(ADAS)の機能として必須となる,人,自転車,車,車線,標識,信号機などの認識対象を広げることで,危険を未然に防ぐためのドライバーへの警告や自動ブレーキをはじめとした車両制御など,様々なアプリケーションに適用できるとしている。