ニコンと日本電子,CLEMの情報発信基地を開設

ニコンと日本電子は共同で,最先端のCLEM(Correlative Light & Electron Microscopy:光電子相関顕微法)によるソリューションの体験提供や技術情報の受発信を目的として,日本電子の開発館内に「JEOL-Nikon CLEMソリューションセンター」を2017年9月1日に開設した(ニュースリリース)。

CLEMとは,広い範囲を高速に観察し,座標情報や分子の局在情報が得られる光学顕微鏡と,高い空間分解能で観察し微細構造の情報が得られる電子顕微鏡のそれぞれから取得した情報を相関させ,双方のメリットを活かした効果的な観察・分析をする方法。

近年,最先端のバイオサイエンス研究や材料開発研究において,ソフトウエアなどを用いて光学顕微鏡と電子顕微鏡を連携させ,効率的にCLEMを行なうニーズが高まっている。

ニコンは2013年に日本電子と協業して,光学顕微鏡/走査電子顕微鏡リンクシステム「miXcroscopy™」を開発した。また,2014年2月には資本業務提携契約を締結し,ニコンの光学顕微鏡と日本電子の電子顕微鏡を連携させたCLEMソリューションの構築をはじめ,新製品の開発や販売力の強化のために,協業を推進してきた。

今回開設したセンターにおいて,「miXcroscopy™」の製品紹介をはじめ,CLEMソリューションの提案やCLEMの普及推進を行ない,顧客との対話を通じてCLEMの技術をさらに高めるための情報の受発信を進める。

その他関連ニュース

  • 阪大ら,凍結生体の分子を高感度観察する顕微鏡開発 2024年12月12日
  • 農工大,光学顕微鏡で非接触に高分子濃度の分布測定 2024年12月12日
  • 北陽電機,米企業と周波数変調連続波LiDARを開発へ 2024年12月12日
  • JDI,台湾Innoluxとコントラスト690倍のOLEDで提携 2024年12月03日
  • 公大,1台のカメラで薄膜の皺の大きさを測定 2024年11月22日
  • ソーラボとInfleqtion,QT開発加速に向け提携発表 2024年11月22日
  • 日立ハイテクら,高分解能Laser-PEEMを半導体応用
    日立ハイテクら,高分解能Laser-PEEMを半導体応用 2024年11月12日
  • 宮崎大,光顕用パラフィン切片で電顕解析を可能に 2024年10月11日