パイオニアと東北,北関東エリアでバスを運航するみちのりホールディングスは,路線バスの自動運転の実現に向け,共同で実証実験を行なうことに合意した(ニュースリリース)。
今回の合意は,将来的な路線バスの自動運転化に向けて,路線バスにおけるスムーズかつ安心・安全な自動運転を実現する技術の検証を目的とするもの。傘下に複数のバス会社を所有し,路線バスの運行ノウハウを持つみちのりホールディングスと,カーナビゲーションで培った高い自車位置精度,自動運転に必要とされる走行空間センサー「3D-LiDAR」や自動運転用地図などの開発を進めるパイオニアが,それぞれの強み,知見を持ち寄り,2018年3月期中に実証実験を開始する。
この実証実験において,みちのりホールディングスは関係バス会社の車両の提供および熟練バス運転手の運転情報(走行履歴など)の収集を担当する。また,パイオニアは,カーナビゲーションシステムや自動運転に係る技術などを活用した実証実験用システムの構築およびデータの分析を行なう。対象となるバス会社や路線など実験の詳細については,両社において今後協議を進めていくとしている。