日本光電とHOYAサービスは,HOYAサービスのビデオ硬性挿管用喉頭鏡事業を日本光電に譲渡することについて合意し,2017年7月28日付けで事業譲渡契約を締結した(ニュースリリース)。
HOYAサービスのビデオ硬性挿管用喉頭鏡は,全身麻酔や人工呼吸,心肺蘇生等で気道確保を目的とした気管挿管時に,口腔内の様子や挿入具合などをモニタ画面で確認できる医療機器。同社のコア事業である情報システム事業に経営資源の集中化を図ることとし,社会貢献性が高く,独自技術を有する本事業のさらなる普及・発展の観点から,譲渡を検討していた。
一方,日本光電は,2014年から同社のビデオ硬性挿管用喉頭鏡の国内総販売代理店として販売を開始し,救急救命市場および麻酔科市場を中心に販売を行なってきた。また,生体情報モニターや除細動器などの自社製品も両市場に販売していることから,ビデオ硬性挿管用喉頭鏡の製品ラインアップ追加により,総合提案力の強化および自社製品との相乗効果が期待される。
こうした両社の考えが一致し,協議・検討を重ねた結果,事業譲渡契約締結の運びとなった。今後,両社は既存の顧客の満足度維持に最優先で取り組み,事業譲渡・譲受を進めていく。日本光電は,HOYAサービスの独自技術・事業を継承することで,将来的な新製品の開発,さらなる販売拡大を目指す。