セイコーエプソンは,欧米における印刷管理・画像認識ソリューションの最大手の米Nuance Communications Inc.とグローバルパートナーシップを締結した(ニュースリリース)。
オフィス印刷においては,印刷コスト削減やセキュリティー向上を目的に,個人認証による印刷管理が普及している。また,特に欧米においては,帳票・経理処理などの単純な入力作業をスキャナーと画像認識技術の組み合わせにより自動化するニーズが高まっている。こうした背景から,両社はグローバルパートナーシップを締結し,オフィス市場に印刷管理・文書管理のソリューションを広く提供することを目指す。
具体的には,エプソンのインクジェット複合機と,ニュアンス社の印刷管理ソリューションおよびスキャンニングソリューションとを合わせて販売する。また,文書管理の自動化に欠かせないOCR(文字認識)の正確性を高めるため,エプソンのスキャニング・アプリケーションに,ニュアンス社の「OmniPage Capture SDK」を組み込む。
さらに,PDF作業の生産性を向上させるソフトウエア「Power PDF」をドキュメントスキャナーの一部機種に同梱する。なお,対応するエプソン商品や時期は国・地域ごとに異なる。欧州では2017年秋から順次同梱・対応していく予定(日本国内での対応は未定)。
エプソンは今回のパートナーシップによって,オフィス印刷におけるインクジェット方式の導入を加速したい考え。