リコーインダストリアルソリューションズは,ADAS(Advanced Driver Assistance System:先進運転支援システム)のニーズが急速に拡大する自動車業界向けに,世界最小の車載用ステレオカメラをデンソーと共同開発し量産を開始した(ニュースリリース)。
2つのカメラを用いて視差画像を生成し距離測定を行なうステレオカメラは,距離測定の正確性に優れているものの筐体サイズが大きくなるため,自動車への搭載には小型化の課題があった。今回,リコー独自の光学設計技術,各種キャリブレーション技術,リアルタイム視差補正技術などの活用により,世界最小(左右カメラの間隔80mm)の車載用ステレオカメラの開発に成功し,量産を開始した。
同社花巻生産センターでは,昨年10月の量産開始から累計約8万台の車載用ステレオカメラを出荷しており,今後の増産対応への準備を進めているという。