NTTドコモは,無人航空機(ドローン)を活用した新たなビジネスの創出に向け,全方位に映像を表示しながら飛行することができる「浮遊球体ドローンディスプレー」を世界で初めて開発した(ニュースリリース)。
開発した「浮遊球体ドローンディスプレイ」は,環状のフレームにLEDを並べたLEDフレームの内部にドローンを備え,LEDフレームを高速に回転させながら飛行する。そして回転するLEDの光の残像でできた球体ディスプレーを,内部のドローンで任意の場所に動かして見せることができる。
これにより,コンサートやライブ会場において,空中で動き回る球体ディスプレーによるダイナミックな演出や,会場を飛び回り広告を提示するアドバルーンのような広告媒体としての活用が可能となる。
ドローンの機体周りに球形のディスプレイを備えることにおいては,これまではドローンのプロペラによる空気の流れをディスプレーがさまたげてしまう課題や,ディスプレー搭載による重量の増加といった課題があった。今回,LEDの残像によってディスプレーを表示する技術を応用することにより,空中で球形ディスプレーを活用した演出が可能となった。
今後,2018年度の商用化をめざし,スタジアムやコンサートホールなどのイベント会場向けソリューション(舞台演出,広告および案内等)としての提供を検討する。
なお,「浮遊球体ドローンディスプレイ」を4月29日から幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議」の「NTT ULTRA FUTURE MUSEUM 2017」に出展し,会場内でのデモ飛行を予定している。