オン・セミコンダクターは,防犯・監視カメラをターゲットにした,2.2ミクロン(μm)裏面照射(BSI)ピクセル技術に基づくイメージング製品「AR0521」CMOSイメージセンサーを発表した(製品ページ)。
この製品は,2592x1944のアクティブピクセルアレイを備えた小型オプティカルフォーマット1/2.5インチ(7.13mm),5メガピクセルのデジタル・イメージセンサー。
ローリングシャッター方式の読み出し技術を用いてリニアまたはハイダイナミックレンジ(HDR)モードで画像をキャプチャするほか,ビニング,ウィンドウイング,ビデオモード,シングルフレーム・モードなどのカメラ機能を搭載している。
8,10,12ビット出力を選択でき,16:9ビデオ向け1440pモードにより,5MPで60f/sを達成している。一般的に防犯カメラの重要な要件である優れた低照度性能は,主に大きな2.2μm BSIピクセルにより,小さなピクセルと比較して高いリニア・フルウェルと低いノイズ量を実現している。
また,電子式のローリングシャッターおよびグローバルリセット解除の両方の機能を組み込み,マルチカメラ(ステレオ)サポートのための高度な水平同期制御が可能。統合型のカラーおよびレンズ・シェーディング補正,デジタルゲイン,ダイナミック欠陥補正などデジタル処理機能を備える。
主に遠隔ビデオ監視カメラでの使用を目的とし,10ビット出力で60f/sのフル解像度で動作する場合でも,消費電力を低く抑えている。動作温度-30°C~85°Cにより,厳しい屋外環境でも使用できるという。