浜松ホトニクスは,光半導体素子の後工程(組立・検査工程)の生産能力増強を目的として,後工程専用量産工場である新貝工場の敷地内に建設してきた新1棟が完成し,竣工式はを3月30日に執り行なった(ニュースリリース)。5月から稼働を開始する。
同社では近年,不可視(X線検出)画像,自動車,ヘルスケアなどの用途においてセンサーの需要が拡大すると共に,センサーの実装体積を最小化する傾向となっており、薄型・小型・軽量の製品が求められてきている。さらには小型・軽量でありながらも高信頼性の製品が求められているという。
新1棟では,こうした要求に応えるためX線非破壊検査装置や,衝突防止・自動エアコン・自動ライト・自動ワイパー・車内光通信など自動車関連に向けた受発光素子,医療機器向けのMPPC®(Multi-Pixel Photon Counter),ヘルスケア向けセンサーなどの生産を行なう。
また大量生産を前提とした生産ラインでは,チップオンボードパッケージ・プリモールドパッケージ・フリップチップパッケージなどの組立および検査を行ない,それらに適合した装置を設置する。新1棟完成により,既存の3号棟と合わせた新貝工場全体の生産能力を,月産400万個から月産1,000万個に増強する。