santecは,同社第7世代となる高性能・高速波長可変レーザー「TSL-770」を開発した(ニュースリリース)。7月より受注を開始する。
この製品は,レーザー共振器および制御回路を完全に新設計することで,従来比2倍の高速性,1.5倍の広帯域スキャンが可能となり,かつ狭スペクトル線幅と低ノイズ化を実現した。
1250-1650nmの広範囲から最大200nmを選択可能で,測定のスループット,精度を向上させることができる。これにより評価現場,R&D,基礎研究など様々なアプリケーションで利用できる。
また,光学系の振動対策,制御系のノイズ低減により外部共振器型波長可変光源の特長である非常に高いQ値特性を活かした狭スペクトル線幅と,高周波数安定度の両立を実現したことにより,シリコンフォトニクス等,非常に高い周波数精度を求められる最先端の研究分野でも利用できる。
光出力のピークは,連続(CW)発振で+13dBm(20mW)を超える。0.3pm(Typ.)の高い波長精度と60kHz以下の狭線幅を実現しているので,分光分析でこれまで測定することができなかった微小領域の観察が可能になる。
また,同社の4×1スイッチモジュールと組合せれば1250nm~1650nmのフルバンドで連続波長掃引が可能となり,広帯域での特性評価が可能となる。