オンセミ,低線量X線撮像が可能なCCDを発売

オン・セミコンダクターは,低線量のX線でビデオ撮像を実現し,デジタルX線撮影における患者の安全性を向上する,新製品CCDイメージセンサー「KAF-09001」を発売した(製品ページ)。

この製品は,現行製品である「KAF-09000」と同じイメージング性能を備えているが,高感度ビデオモードをサポートした改良版の出力アーキテクチャを内蔵しているため,患者整位を容易にすると同時に過度なX線への暴露を最小限に抑える。

解像度は9メガピクセル,高い感度と低ノイズの12ミクロン(μm)ピクセルを備えている。新しいデバイスに組み込まれたクワッド出力設計は,最大20MHzの読み出し速度をサポートしており,3×3ビニングで動作時に,フル解像度フレームレートの10倍および 最大毎秒10フレーム(fps)のビデオプレビューを実現する。

この製品は,CuW冷却板を内蔵したRoHS対応CERDIPパッケージで標準およびエンジニアリ
グ・グレードが提供されている。気密封止型とガラス封止型のコンフィギュレーションで,モノクローム・スペクトル感度のデバイスが提供されている。

その他関連ニュース

  • 理研ら,自由に像を成形するX線プロジェクター実現 2024年11月21日
  • FBRIら,X線照射を造血幹細胞の再生医療に応用 2024年06月11日
  • 東大ら,高精細・高感度なX線イメージセンサを作製 2024年05月13日
  • 【解説】究極のX線観察を実現,原子レベルで形状可変なミラーとは 2024年05月09日
  • 原研ら,放射光と中性子線で漆のナノ構造を解明 2024年03月05日
  • 理研ら,微小結晶試料の構造をXFELで高精度に解明 2024年02月29日
  • 島根大ら,DEDで形成される空孔のメカニズムを解明 2024年02月29日
  • JASRIら,X線小角散乱法で触媒の白金粒子だけ可視化
    JASRIら,X線小角散乱法で触媒の白金粒子だけ可視化 2024年02月26日