独政府,オスラムのLEDプロジェクトに出資


オスラムオプトセミコンダクターズ(オスラム)がコーディネーターを務める, FLINGO (Functional Inorganic Layers for Next Generation Optical Devices:次世代光学デバイスのための機能性無機層)プロジェクトに,ドイツ連邦教育研究省がM-ERA.NET EUプログラムの一環として出資する(ニュースリリース)。

FLINGOプロジェクトは新素材(特に層材料)および効率や耐久性等におけるLEDの特性改善プロセスの開発を目的としており,このプロジェクトを通じ,革新的なLED製品の市場におけるリーダーシップを維持し,向上することを意図している。

FLINGOプロジェクトでは,原子層成長法,噴霧熱分解法,ゾル・ゲル法等,高品質LEDを製造するために様々な成膜法が調査され,組み合わせられる予定。オスラムの主導により,プロジェクトパートナーが寿命延長,電気層抵抗の低減,光取り出し改善などを含む,新しいコンポーネント特性全体の帯域幅を研究する。

FLINGOプロジェクトのメンバーは,コーディネーターであるオスラムの他,ポルトガルのリスボン新大学のUninova,フィンランドの薄膜技術企業Picosun Oy,ドイツのフラウンホーファーISCケイ酸塩研究所およびリトアニアのヴィリニュス大学。

フラウンホーファーISCは新しい無機層システムの開発ノウハウ面を支援し,これは感応性に優れた変換部材のマトリクスとして使用される予定。Uninovaは高透明性かつ高導電性の積層製造の専門性を提供し,これはLEDのpコンタクトに必要となる。

Picosun Oyは,原子層堆積法(ALD)プロセスおよび高度な積層構造面にも絶縁保護コーティングを確実にする新素材を開発する。ヴィリニュス大学応用科学研究所は,非破壊の部材特性開発と解析の専門知識を提供し,FLINGO プロジェクトで開発される新しい層と積層方式を解析する。

オスラムはFLINGOで開発される技術のエンドユーザーとして,最終的に新しい薄膜層と積層方式を自社のLEDに移植し,マスマーケットでの適合性を試験する予定。このプロジェクトの成果を,高効率かつ耐久性ある白色LEDに発展させ,欧州企業の競争力の源泉とするという。

資金援助は2020年1月まで継続される予定。M.ERA.NETは,欧州の研究プロジェクトの調整を支援するために設立されたEU資金によるネットワーク。

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