ウシオ電機の100%子会社である牛尾電機(蘇州)有限公司(ウシオ蘇州)と,牛尾贸易(上海)有限公司(ウシオ上海)は,中国の医療機器の技術開発販売会社である生标(上海)医疗器械科技有限公司と合弁で,中国において先端医療機器および周辺機器の研究開発・製造・販売会社を設立した(ニュースリリース)。
現在中国では,医療保険制度の整備に伴って医療機器の国内製造が推進されるなど,国家施策の後押しによる医療機器の大幅な需要増加が見込まれる一方で,日本メーカーが持つ高い信頼性が依然として支持されているという。
ウシオはすでに中国において紫外線皮膚治療器や動物用血液検査装置などの医療機器を製造販売しており,生标は中国における前癌病変診断の特許と共に,中国政府や医療施設への強固な販路を有している。
今回の新会社設立により,両社は互いのリソース活用が可能となり,ウシオは中国において医療機器の研究開発体制の構築と販路拡大を進めると共に,新会社を中国のみならずアジアにおけるウシオグループ全体の医療・バイオ事業の重要拠点として位置づけ,多様な市場の要望に迅速に対応できる研究開発・供給体制を構築していく。
なお,新会社の社屋および工場は,中国の国家産業構造改革の一環として医療器械イノベーションセンターが置かれている蘇州市高新区に新設し,2017年3月からはウシオがすでに製造販売をしている紫外線皮膚治療器や動物用血液検査装置の取り扱いを開始し,同年7月には新製品の販売を開始する予定。