物質・材料研究機構(NIMS)とパナソニックは,11月18日,次世代をリードする先端機能材料研究の共同研究を行なう「NIMS-パナソニック先端機能材料研究センター」設立に関する覚書に調印した(ニュースリリース)。
同研究センターでは,NIMSにおける次世代の先端機能材料研究及びこれら材料の解析を中心とした基盤技術研究を効果的に活用することにより,企業において事業化への開発リスクが高いとされる機能材料研究を加速し,迅速に実用化技術に展開することで新しい事業創出に貢献することを目指す。
具体的には,次世代太陽電池や蓄電池といったエネルギー関連の材料技術ならびにそれらを高度に解析する技術や手法を中心に,研究テーマの開発加速と,いち早い実用化への貢献を目指していく。
また,NIMSは,今回の連携センター設立を新たな産官連携のモデルケースとしての位置づけ,日本の電子産業界の国際競争強化,優位性確保に向けた新たな一歩とすべく取り組む。パナソニックは,今回の共同研究で,先端材料研究における画期的なイノベーション創出を目指す。
このようなミッション達成に向けて,同研究センターは中長期的な取組の合意とともに推進を円滑に行う研究体制を構築していく。また,ここで得られた研究成果をIoT/ロボティクス領域やエネルギー領域の製品開発に活用する。