日立,可視光カラー/赤外線白黒映像を重畳するカメラを発売

日立製作所と日立産業制御ソリューションズは,可視光によるカラー映像と赤外線による白黒映像を重ね合わせることで,赤外線を有効活用しながら同時に可視光による色情報も失わずに暗い場所の撮影・表示ができる,屋外設置に対応したネットワークカメラ「DI-CB322LEW」を2016年10月から販売する(ニュースリリース)。価格は310,000円。

従来の監視・防犯カメラは,可視光によるカラー映像のみでは光が当たらない暗い場所を撮影できないことや,赤外線の白黒映像のみでは色情報を判別できないことから,部分的にしか光の当たらない暗い場所においても,色情報を保持したまま撮影できる技術が求められていた。

そこで両社は,公園や道路,駐車・駐輪場など,部分的にしか光の当たらない暗い場所での視認性向上を目的に,可視光による色情報を残しつつ,可視光の弱いところは赤外線の輝度情報を重ねて映像を撮影・表示できる「Color-IR技術」を搭載したネットワークカメラ「DI-CB322LEW」を開発した。

この技術は,可視光が当たる部分は色情報を残したまま映像を生成し,可視光が当たらない部分は赤外線の輝度情報によって白黒の映像を生成する。これにより部分的にしか光の当たらない暗い場所においても,色情報を失わずに映像を撮影・表示できる。

この製品は,IEC(国際電気標準会議)およびJIS(日本工業規格)によって定められた防塵防水規格IP66に準拠しており,屋外に設置可能。また,高画質で長時間映像を記録できる日立独自の高圧縮・超解像処理を備えている。

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