キーサイト・テクノロジーは,業界で初めて提供を開始した「N8900APV シリーズ ワンボックス型 1,500V 太陽光発電(PV)アレイ・シミ ュレーション・ソリューションの,太陽光発電シミュレータ(SAS:Solar Array Simulator)コントロールソフトウェアに静的/動的最大ピーク電力トラッキング(MPPT)テスト機能を追加する(ニュースリリース)。
販売予定価格は,「N8900APV シリーズ太陽光発電(PV)アレイ・シミュレーション・ソリューション」が約200万円,「DG8901A SAS コントロールソフトウェアプロ版ライセンス」が約30万円。
この機能追加により,欧州規格 EN50530(2010年4月)に基づく静的/動的MPPTテストを実行できる。この規格は,グリッド接続された太陽光発電インバーターの全体効率に対する業界標準として広く受け入れられている。今回のソフトウェアのアップデートには,BenchVueプラットフォームとの統合も含まれる。
太陽光発電インバーターの設計者は,インバーターのMPPT評価をする際,SASコントロールソフトウェアを使用することで,同シリーズ太陽電池シミュレータを制御できるほか,太陽光発電のI-V曲線の作成,表示,および計測器へのダウンロードを実現。設計者はダウンロードしたI-V曲線を使い,PVインバーターの最大パワーポイントを観測し,MPPTアルゴリズムを解析できる。
EN50530では,太陽光発電インバーターの設計者が最大ピーク電力トラッキングアルゴリズムを評価したり,競合他社と比較するテスト規格が規定されている。
SASコントロールソフトウェアには,30日間の無料試用版が用意されている。簡単な操作で静的および動的なEN50530規格に適合したレポートと,テストで得られたすべての測定値を含むログファイルが作成できる。無料試用期間を過ぎると,DG8901A SASコントロールソフトウェアプロ版ライセンスが必要になる。