ジェイエイアイコーポレーションは,産業用コンパクトカメラGOシリーズに「5100シリーズ」として,「GO-5100-PGE」と「GO-5101-PGE」の2モデルを新たに追加すると発表した(ニュースリリース)。
「GO-5100-PGE」は,SONY製「PregiusTM IMX250 CMOSセンサー」を搭載した510万画素カメラで,モノクロとベイヤーカラーの2種類がある。SONY製「PregiusTM IMX264 CMOSセンサー」を搭載した「GO-5101-PGE」も同様に510万画素の解像度を有し,モノクロとベイヤーカラーを用意した。
「GO-5100シリーズ」の特徴は,3.45μmx3.45μmの画素サイズで,有効画素数(2464×2056)を標準の光学サイズ2/3インチ(Cマウント)に収めたため,一般的な光学サイズ1インチの500万画素カメラと比較して,焦点距離や絞り値,拡大率などさらに幅広いレンズオプションが利用可能になる。
また,従来機と比較し,画素サイズや光学サイズなどに保ちながら,サイズは55㎜角から29㎜角奥行41.5㎜へと小型化を実現している。
インターフェースはGigE Vision規格を採用し,ピクセルフォーマットが8/10/12bitをサポートしているため,高階調での撮像が可能。加えて,GigE Visionでは最大フレームレート22.7 fps(8bitフルフレーム時)を実現。電源はGigE Vision(PoE)または別電源(6ピンコネクタ)からも供給可能。
さらに,部分読み出し(ROI)をサポートしているため,より高速なフレームレートでの出力が可能となる。モノクロモデルでは1×2,2×1,および2×2のビニングが設定可能で,高感度と高フレームレートを両立する。
ボディはGOシリーズ共通の29mmx29mmx41.5 mmのコンパクトハウジング(レンズマウントを除く)で,重量は46グラム。同程度の解像度のカメラの中では最軽量だとする。80Gの耐衝撃性,10Gの耐振動性,-5°C~+45°Cの動作温度,200,000時間を超えるMTBFを達成している。
また,14µs(8bitモード)の高速作動を実現する高性能グローバルシャッタ,ブレミッシュ(画素欠陥)補正,シェーディング補正の各機能,選択式ガンマ補正,ルックアップテーブル(LUT: 256ポイント),自動レベルコントロール(ALC)など多彩な機能を持つ。
このALC機能は,オートゲインとオートシャッターを組み合わせた機能であり,ユーザーはALC機能を調整することで,フルオート,S/N優先,露光時間優先制御など,フレキシブルな設定が可能。
「GO-5100-PGE」にはマルチROIモードが搭載されており,1フレーム内に2~64個の部分読み出し箇所の設定が可能。これにより,広い視野を維持しながらカメラから読み出されるデータ量を削減し,最大フレームレートを向上させることが可能になる。