三菱化学,阪神電鉄へ完全人工光型植物工場を納入

三菱化学は,同社の植物工場システムを阪神電気鉄道に販売した。2014年3月に竣工し,4月から出荷を開始する予定。6基の栽培ラック(1基の栽培段数は6段)により1日当たり25.2kg(約700パック分に相当)のベビーリーフを収穫できる。

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今回販売した当社の植物工場システムでは,阪神電鉄の栽培所における品目のうち,ベビーリーフを栽培する。このシステムは,LED照明や蛍光灯によって植物の光合成を促す完全人工光型の植物工場。土を使わない水耕栽培により,農薬を使用せずに新鮮で安心な野菜を安定して栽培することができる。

この植物工場で収穫されたベビーリーフは,他の栽培品目(グリーンリーフやフリルレタス)と同様に,阪神電鉄のネットワークを活用し,系列のデパート,ホテル,コンビニ等に販売される予定。

阪神電鉄は,都市部の鉄道高架下の敷地の有効活用に取り組んでおり,2012年2月から大物駅~抗瀬駅間高架下に,「阪神野菜試験栽培所」を設置している。今回,尼崎センタープール前駅高架下に新たな栽培所を設けるにあたり,この栽培所の一部に同社の植物工場が採用された。