2次元複屈折分布の高速・高解像イメージング技術 1. はじめに 日常の生活において,“複屈折”とは耳慣れない言葉であるが,私たちの身の回りには多くの複屈折を発現する物体や物質がある(図1)。複屈折は,屈折率の異方性を表す言葉である。例えば結晶においては結晶面の方位ごと […] 2017年07月11日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第19回 著者:同志社大学 小川拓真,高橋直暉,中島亮平,江本顕雄 国立研究開発法人産業技術総合研究所 福田隆史
ジョーンズベクトルで記述できる全ての偏光・位相を生成する液晶空間光変調器 月刊誌掲載文を一部修正しております。 1. 概要 我々はビームの偏光,および位相の分布を自由に制御することが出来る偏光変換素子として,液晶を用いた光学デバイスを開発してきた。本液晶デバイスは,ジョーンズ記法で表現できる全 […] 2017年05月16日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第18回 著者:兵庫県立大学 吉木啓介
シングルピクセルイメージング 〜単一画素計測による画像取得〜 1. はじめに 光学計測と信号処理の融合により,実空間の情報を画像化するコンピュイテーショナルイメージング技術が様々な分野で利用されている。CT(Computer Tomography)はその先駆的な例といえる。次世代コ […] 2017年04月03日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第17回 著者:神戸大学 仁田功一
有機薄膜光集積回路 1. はじめに 光集積回路(PICs:Photonic Integrated Circuits)とは,光通信で必須とされる種々の機能をワンチップ上に一括集積したものである。単一機能の光デバイスに比べて,実装コスト・消費電 […] 2017年03月08日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第16回 著者:東京工業大学 雨宮智宏,金澤 徹,平谷拓生,荒井滋久 三井化学㈱ 浦上達宣
自己組織化InAs量子ドットを用いた近赤外広帯域光源 ─高分解能光コヒーレンストモグラフィーへの応用─ 1. はじめに 近赤外光(波長約0.7〜2 μm)は,生体への非侵襲性,高透過性を活かして医療・生体イメージング用のプローブ光としての利用が進んでいる。特に波長0.7~1.3 μm程度の領域は,生体に多く含まれるヘモグロ […] 2017年02月03日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第15回 著者:和歌山大学 尾崎信彦
力学特性のマイクロ断層可視化(多機能OCT) 1. 緒言 航空機,自動車,電子実装部品,医療材料など様々な産業分野において,母材に樹脂材料を用いた高分子基複合材料(PMC)が急速に普及している。繊維強化された複合材料では,母材と強化材の界面が積層して存在することから […] 2017年01月06日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第14回 著者:大阪市立大学 佐伯壮一,古川大介 産業技術総合研究所 坂田義太朗
単色波長可変THz波光源で明らかにする半導体キャリア特性 1. はじめに キャリア密度をはじめとした半導体のキャリア特性はデバイスの機能を左右する重要な要因である。これらの情報を非常に高精度に調べる手法としてホール効果を用いて調べるホール測定1, 2)が確立しているが,破壊測定 […] 2016年12月12日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第13回 著者:国立研究開発法人理化学研究所 大野誠吾,南出泰亜,伊藤弘昌 古河機械金属㈱ 濱野哲英
真空紫外光による光加工技術の新展開 1. はじめに MEMSや半導体集積回路など,最先端デバイスの製造プロセスでは,フォトリソグラフィーやレーザーアブレーションに代表される,様々な光加工プロセスが中心的な役割を担ってきた。これらの加工法における最小加工サイ […] 2016年10月12日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第12回 著者:東京工業大学 山本貴富喜
プラズモニックメソグレーティングの作製 ~波長より1桁小さなものづくり 1. はじめに フラットな金属薄膜に入射した光は鏡面反射される。これに対し,プリズムを介するなど特殊な条件で光を入射することで,入射光を金属薄膜表面を伝播する自由電子の振動に変換することができる。この光と結合した自由電子 […] 2016年08月17日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第11回 著者:京都大学/JSTさきがけ 村井俊介
カルコゲン化合物を用いた中赤外波長可変コヒーレント光源 1. はじめに 光は波長領域は,その波長の長さによって紫外領域,可視領域,赤外領域に大きく分けられる。赤外領域は,波長の短い領域から近赤外,中赤外,遠赤外領域と細分化されており,中でも中赤外領域(2〜15μm)は,分子の […] 2016年05月27日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第10回 著者:国立研究開発法人理化学研究所 湯本正樹