金属微細構造作製技術とプラズモニクス応用 1. はじめに 光が金属に照射されると,金属中の伝導電子(負電荷)は光の電場を受けて運動し,分極が生じる。電子の分極もまた光の電場振動に応じて振動するため,一種の双極子放射とみなすことができる。光を再放射するため,金属は […] 2021年03月10日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第63回 著者:静岡大学 小野 篤史
Mie共鳴により発色するナノ粒子カラーインクの創製 1. 構造色 我々の身の回りには人工物・自然物質を問わず,様々な色彩が存在する。これらの色彩は主に染料や顔料に含まれる色素が光を吸収することによって,生み出されるものである。広帯域なスペクトルを持つ太陽光や蛍光灯・LED […] 2021年02月03日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第62回 著者:神戸大学 杉本 泰
テラヘルツドップラ測定に基づく非接触心拍計測の試み 1. はじめに 心拍は人のバイタルサインの中でも最も基本的なものである。日常動作中や就寝中,あるいはスポーツ中などにおける心拍の変動を,特別な装具を身に着けることなく非接触に計測できれば,ヘルスモニタリングやトレーニング […] 2021年01月01日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第61回 著者:慶應義塾大学 門内 靖明
自然な光を用いる瞬間カラー多重ホログラフィーと蛍光顕微鏡応用 1. はじめに 画像情報を鮮明に記録・計測・保存したいと思うのは,人間の自然な欲求である。そして,ありのままの情報を得るために,2次元よりも3次元の画像を記録・観察したいという欲求に駆られて研究開発が今日まで続いている。 […] 2020年12月01日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第60回 著者:(国研)情報通信研究機構 田原 樹
高解像蓄光イメージングを可能にする高輝度長寿命室温りん光分子 1. はじめに 励起光照射停止後にも目視可能な遅延発光(蓄光)は非常時の表示体用途に活用されている1)。蓄光材料として希土類金属を含む酸化物半導体が古くから知られているが,この数年重原子を含まない分子からの室温りん光を用 […] 2020年11月09日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第59回 著者:電気通信大学 平田 修造
ガラス構造設計に基づく光機能ガラスの開発 1. はじめに 本稿ではガラス構造を設計することで新たな光機能ガラスを開発する試みについて紹介する。ガラス材料は光学レンズや光ファイバーなど,光学実験には欠かせない素材の一つである。SiO2やBK7など多成分系の酸化物の […] 2020年10月02日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第58回 著者:(国研)産業技術総合研究所 篠崎 健二
印刷技術を用いたナノフォトニクスデバイス作製と高感度バイオセンサ開発 要旨 本稿では、我々が現在取り組んでいる印刷技術を用いたナノフォトニクスデバイス作製とそれを用いたバイオセンサ開発について概説する。 1. はじめに バイオセンサとは,酵素や抗体,DNAといった生体由来物質が有する機能( […] 2020年09月01日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第57回 著者:大阪府立大学 遠藤達郎
電子状態計測で挑むEUV露光光源用プラズマの最適設計 1. はじめに 軟X線(SoftX-Ray:SXR)及び極端紫外線(ExtremeUltra-Violet:EUV)(波長1-20nm程度)は,光電子分光を通じた機能性材料開発1)や,生体その場観測(水の窓領域,波長2. […] 2020年08月07日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第56回 著者:北海道大学 富田健太郎
高色純度・高輝度・高耐久性の分子性赤色発光体 1. はじめに 発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)と蛍光素子を組み合わせた材料は,ディスプレイ,照明など現代社会において欠かせないものとなっている。身近に使用されている発光体は無機蛍光体が […] 2020年07月17日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第55回 著者:北海道大学 北川裕一
レーザーせん断応力計と知的乱流制御 1. はじめに 船舶における摩擦抵抗低減技術開発で,特に流体と船底との接触によって摩擦抵抗が生じる。船体が占める全抵抗の50〜70%にも及び,流体と接触する表面積に比例するため大型になるほど影響が大きい。摩擦抵抗低減させ […] 2020年06月10日 若手研究者の挑戦 若手研究者の挑戦 第54回 著者:室蘭工業大学 大石義彦