シャープ,ディスプレー向け緑色レーザーを発売

シャープは,ディスプレー光源に適した緑色半導体レーザーの2モデル「GH05130B2G/B5G」の量産を,本年11月より開始する(ニュースリリース)。サンプル価格はいずれも10,800円。

半導体レーザーは,ブルーレイやDVDなどの光ディスクのデータの読み取り/書き込みやバーコードリーダーのスキャナーなど,様々な機器に搭載されている。最近では,プロジェクターの光源など,映像分野にも活用の幅が拡がっている。

今回,同社は緑色レーザーがラインアップに加わることで,業界で初めて,1社から光の三原色(赤色・緑色・青色)の半導体レーザを提供することが可能となった。

要望により光の強さやレーザー光の形状などの光学特性や,電流値などの電気特性の調整に応じることで,開発期間の短縮や調達業務の負荷軽減に貢献するとしている。

発売する緑色レーザーは波長515nm,光出力30mWを実現。標準タイプの直径5.6mmとコンパクトな直径3.8mmの2種類の金属パッケージを揃えた。市場が拡大する小型プロジェクターやヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD),ヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)などの光源として対応していく。

その他関連ニュース

  • 阪大,青色波長可変半導体レーザーを実現 2024年11月11日
  • 浜ホト,レーザー核融合向け世界最高輝度のLDを開発 2024年11月05日
  • 【interOpto2024】シャープ福山レーザー,青紫~赤色の幅広い波長と出力の半導体レーザー 2024年10月31日
  • 日亜,高出力赤色半導体レーザーを内製化し販売 2023年11月15日
  • 三重大ら,縦型AlGaN系深紫外LD基板の剥離法を開発 2023年10月30日
  • 名城大ら,縦型AlGaN系UV-B半導体レーザー開発 2023年10月18日
  • 古河電工,DFBレーザーダイオードチップを量産化 2023年09月25日
  • ウシオ,最広温度範囲の405nm/175mW LD発売 2023年01月11日