マルチチャンネル・サービス業界で二つの大きな買収劇が繰り広げられている。ひとつはケーブルTV業界,もうひとつは第三のTVネットワークを巡る通信キャリアと衛星TVだ。
マルチチャンネル・サービス業界は大きく分けて三つの業種から成り立つ。米国では歴史の長いケーブルTV,現在もシェアは圧倒的に高い。そして後発の衛星TVサービス,IPTVによるマルチチャンネル・サービスを本格化させた通信キャリア事業者である。高速通信網と言う点では技術的優位性が潜在的にあった通信キャリア事業者であるが,各戸配信インフラの整備において歴史が浅すぎた。これらの三業種の中では,ケーブルTV業界と衛星TV業界が合わせてマルチチャンネル・サービスシェアの約七割を占めている。
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