注目を浴びる量子情報通信研究

このところ,量子情報技術関連の報道がかなり増えているように感じられます。我が国の著名な研究者や彼らの下で進められている先端研究の紹介記事や番組を見てのことです。筆者がその様に感じるのは,昨年夏,中国が量子情報衛星「墨子」を打ち上げた事で,量子情報技術開発の重要性・緊急性が再確認され研究開発が加速されるのでは,と思ったからかも知れません。昨年のネイチャー誌(vol. 535, pp. 478−479)には,衛星打ち上げが量子インターネットへのジャイアントステップだと紹介されています。

本年6月には中国科技大の研究者による成果の第1報がサイエンス誌(vol. 356, pp. 1140−1144)に掲載され,同じ月のネイチャー誌ニュース欄(15 June 2017)やPhysics Todayの8月号に実験内容や研究の経緯がまとめられています。衛星に搭載された装置により,量子もつれ(エンタングルメント)状態の光子対を生成し,それぞれを1200 km離れた2つの地上局に送信して,受信された両光子がもつれ状態を維持していることを確認したそうです。

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