楕円の魅力と不思議

今年の中秋の名月は9月29日です。秋の空は夏の時期に比べると空気が澄んでいて,夜空の星や月を見ながら物思いにふけるなんてこともあるのではないでしょうか …。天体の動きを見ていた中世の科学者たちは偉大な発見をしています。例えばポーランドの天文学者ニコラウス・コペルニクス(1473-1543)は当時の常識だった天動説に対して地動説をまとめ上げ,1543年に『天球の回転について』を発表します。“コペルニクス的転回” といわれる大展開です。

しかしそこでの惑星は円軌道で運行するとしていました。そして“第二のコペルニクス的転回”がドイツの天文学者ヨハネス・ケプラー(1571-1630)による発見でした。惑星が楕円軌道で回っているとした「ケプラーの第一法則」を発見したのです。尚,「第二法則」は面積速度一定の法則,「第三法則」は惑星の速度や周期に関する規則性の内容です。そんな軌道を描く楕円には不思議な魅力も感じます。

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