ニコラ・テスラ

発明王と言えばトーマス・エジソン(1847-1931)ですが,そんなエジソンと確執のあったニコラ・テスラ(1856-1943)も素晴らしい発明家でした。最近は電気自動車の企業としても知られるその社名はニコラ・テスラに因んでいるのです。今回はそんな発明家テスラの話題です。

テスラは1856年にクロアチア西部(当時オーストリア帝国)に位置するリカ=セニ郡のゴスピッチで生まれています。“類い稀なる神童”と呼ばれていた兄が12歳の時に事故で亡くなり,当時5歳だった弟テスラは両親の期待に応えようと頑張るのです。創造力も豊かで,子供の蛙釣り遊びでも独特の手法を考案して村の蛙が激減したとか,空気鉄砲の改良が効き過ぎて村の多くの窓ガラスが割れたとか,屋根から傘を差して飛び降りて大怪我をした…等々のエピソードは尽きません。

学業は優秀で,15歳で進学した高等ギムナジウムは4年の課程を3年で卒業します。そこで学んだ電気に感動したテスラは電気技術者を目指そうとしますが,体が丈夫でない息子を気遣った両親は更なる猛勉強を避けさせる為に反対するのです。そんな頃にテスラはコレラに罹って重篤な状態になります。半分諦めた父が「死なずに元気になって技術者に成って呉れ」と呟いたのが聞こえたのか,奇跡的に回復したのです。

更に,兵役の通知が来た時にテスラは徴兵を拒否して山にこもってしまいます。その間,両親の根回しなどの甲斐があって半年後に家に戻れることになります。19歳で入学したオーストリアのグラーツ工科大学では全ての選択科目が最高点だったそうです。一方,好奇心も旺盛で学費稼ぎで手を付けた賭け事が判明し,市外追放処分と共に大学も中退する羽目になります。

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