京都の源光庵という禅寺に行ってきた。寺の名前に「光」が入っていること,そしてこの寺には「迷いの窓」「悟りの窓」という有名な二つの窓が並んでいるということで,前から僕はこの寺が気になっていたのである。
窓というのは,採光,換気,眺望などのために壁に開けられた穴である。そして,窓は内界と外界を行き来する境界としての存在感も大きい。だから,「悟りの窓」「迷いの窓」と聞いただけで,そこは一体どんな世界の境界になっているのだろうかと,大いに気になってしまうのだ。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。