もう何年も前のことだけれども,僕は四国の松山で開催された学会に参加した。せっかくの四国ということで,僕は仲間とともに,大洲市の鵜飼を見に行くことにした。大洲市の肱川(ひじかわ)で行われる鵜飼は日本3大鵜飼として有名なのだ。
持ち込みOKの鵜飼見物船に酒と食べ物をたっぷりと買い込んで乗船したのは夕刻である。船頭さんの機知に富んだガイドでのんびりと川の景色を眺めているうちに,夜の帷が川面を覆い,僕たちも良い具合に酩酊状態になっていた。
やがて,遠くに鵜飼の篝火が見えてくる。順番を待 って僕たちの船はようやく鵜飼の現場にたどり着いた。目の前の船の舳先で藁の腰蓑を纏って鵜たちを操る鵜匠は堂々としていてかっこいい。
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