昨年末,外出先で我が家の車がガガガという音とともに突然動かなくなった。今時珍しいマニュアル四駆ターボの車を,僕はまだまだ乗り続けるつもりだった。
しかし,レッカ ー車で運ばれた先の整備工場で調べてみると,クラッチが砕け散っていて,その破片がトランスミッションに突き刺さっていた。交換部品は今や製造されておらず,中古部品をかき集めて修理をすると100万円近くかかるという。僕は泣く泣くその車を廃車にする決断をした。
そして,圧倒的に売り手有利な状況の中で新車購入の商談に臨んだのだった。車種はすぐに決まった。色は赤と決めていた。
しかし,こちらから希望の色をいう前に,セールスマンがこう言った。「白がお勧めなんです。この車だけの特別な白ですから」。「特別」に弱い僕は実物を見ることもなく,「それにします」と,迂闊にも即決してしまったのだった。
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