まだ社会人になって間もない20代の頃,同期と酒を飲んだ翌日,二日酔でムカムカしながら咳をしたら,ほんの少しだけれども口を抑えたティッシュに血がついていた。慌てて病院に行ったら,後日,内視鏡で胃の検査をすることになった。
検査当日,ドキドキしながらベッドに横たわった僕の口に医者が内視鏡を近づけると,まだ口に入ってもいないのに僕はオエっとしてしまう。これではいかんと,深呼吸をして決心するのだが,やっぱりだめだ。そんなことが何度か続いたら,医者が怒り出した。「君の前に検査した女子高生の方が度胸が座っていたぞ。」結局,僕は目隠しをされ,ほぼ不意打ち状態で内視鏡を胃に突っ込まれたのだった。
幸い,胃は何事もなく,どうも 大酒を飲んで騒ぎすぎで喉が荒れた 状態になり,喉の一部から出血したのだろうという結論になった。結果オーライだったけれども,内視鏡が入っている時の胃がほじくりかえされるような苦痛は想像通りのもので,もう内視鏡なんて絶対に飲まないぞと,その時には心に決めたのだった。
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