晴耕雨読という言葉がある。晴れた日には畑を耕し,雨が降る日はじっくりと読書をするということだが,その本意は,世俗から離れて悠々と暮らすことである。勤めをしていると,なかなかそういうわけにはいかない。
せめて休日くらいは悠々自適と行きたいところだが,晴れれば翌日に疲れが残るほどあくせくと遊んでしまう。雨が降ったら降ったで,外に遊びに行けないことを恨みつつ,仕方が無しに読書でもするかということになるのだけれど,ついついいろいろなことが気になって集中できない。
先日,雨の休日に本を読んでいたのだけれども,雨音を聞いていたら,ふと「雨の色って何色なんだろう」という疑問が頭に浮かんできて,僕は本を置いて,いろいろと考え出してしまった。子供の頃,雨の絵を描いただろうか。描いたとしたらそれは何色だっただろうか。巷で見られる雨のイラストでは,雨は水色だったり黒だったり白だったり,特に色が決まっているわけではない。
そういえば昔流行った歌には「水色の雨」とか「銀の雨」なんていうのがあった。どれもみな正しいような気がするけれども,それらはあくまでもイメージである。実際のところ,雨って何色なのだろうか。
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