9. 単色収差
9.5 ザイデルの収差
9.5.3 球面収差
平行光を凸レンズに入射させると,図4.37に示すように,光線が軸から離れるにしたがって,本来の焦点の位置よりも手前で集光するようになる。これは,球面レンズの周囲の屈折力が,中心付近の屈折力よりも大きいために生じる。これを球面収差と呼び,屈折面や反射面が球面であるために生じる収差である。
(a)波面収差
9.3節で説明した式(4.30)の中の C1の項に相当する収差である。この式において,係数 C1の項だけが存在する場合を考える。この時,式(4.30)は,次のようになる。
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