収差(Ⅵ)

9.  単色収差

これまで,光学材料の分散による色収差について説明してきたが,光の波長分散とは関係なく,レーザー光などの単色光でも生じる収差を単色収差と呼ぶ。色収差と違って,これらを低減するための万能なルールはない。光学設計とは,主に,この単色収差を補正することである。

単色収差は,いろいろな要素が重なっており,古くから,個々の補正方法が知られているが,実際の収差は,これらの要素が重なっている。したがって,解析的に収差を補正するよりも,光線追跡を行って収差を解析し,それを低減するように光学系のパラメータを変える方法が一般的である。

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