13. レンズ設計
13.6 軸外の光線
これまでは,光軸上から出た光や,光軸に対して平行に伝搬する光のみを扱ってきた。前にも少し述べたが,このような光には,球面収差しか含まれていない。次章より,収差の説明をするため,この節では,軸外の光線追跡について説明する。
13.1節で設計した,焦点距離60 mm,Fナンバ2の対称両凸レンズを用いることにする。
13.6.1 無限系
(a)画角の設定
これまで,画角に関して特に入力しなかったが,ここに値を入力すると,主光線の角度を光軸からずらすことができる。初めに説明したように,このソフトウェアでは,Field Angleは,いわゆる画角でなく,半画角(画角の1/2)であることに注意する必要がある。
図3.93に示すように,Field Angleに20°(画角:40°)と入力する。
この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。