13. レンズ設計
13.4 自動設計
前節において,レンズの表面形状を変化させると,結像性能が大きく変わることを示した。それでは,理想的なレンズとは,どのような形状をしているのであろうか?これは,使用条件によっても変化するので,一概に最適な形状を決めることはできない。理論的に最適な形状を求める手法もあるが,レンズのパラメータはさまざまであり,それらを総合的に判断して,最適な形状を求めることは容易ではない。多くの場合は,設計者の資質によるところが大きい。
一方,多くの光線追跡プログラムには,自動設計の機能があり,この機能により,かなりのレベルまで最適な設計ができるので,この機能を使って設計することも少なくない。
このシリーズで使用している教育用プログラムにおいても,この機能を使うことができるので,この節では,前節で比較したレンズを,この機能を使って最適化してみることにする。
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