1. 回折とは
これまで扱ってきたレンズやプリズムなどは,すべて屈折によって光の進む方向が変わる光学部品であった。この章で扱う回折格子も光の進む方向を変える光学部品であるが,回折という現象を用いている。
回折格子とは,図5.1に示すように,間隔が数百ミクロン程度以下の直線の縞を無数に並べたものである。この微細な構造によって,光が曲げられる。この時,波長によって光の曲げられる角度が異なるため,白色光の場合は,色が分かれる。
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