放送大学 梅干野晁 東京工業大学 押尾晴樹
1. はじめに
放射率補正を行うためには,対象材料の分光・指向放射率の値を知る必要がある。前回解説したように,放射率の分光特性と指向特性は材料,酸化などの表面状態,表面の凹凸などにより異なる。金属の平滑面については比較的情報が整備されているが,環境計測において対象となるコンクリート,ガラス,植物などについては十分な情報を入手することは難しい。
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