箸とフォーク

鴫原正義

食事の際に箸やフォークを用いますが,地球上の人口70億の内,手で掴んで食する「手食」がおよそ4割で,主に箸を使う「箸食」と主にナイフとフォークを使う「ナイフ食」とがそれぞれ3割程度だそうです。手食が多いのには驚きですが,何れにしても箸やフォークは食文化の側面を象徴しているようにも思えます。以下にその二つの世界を追って見ました。

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先ず箸に関しては,紀元前10数世紀の中国・殷の時代とされる青銅製の箸状の何ものかがありますが,食事に使われたものではなさそうです。そして,紀元前4世紀頃の戦国時代に使われていたとされるピンセット状に作られた箸が発掘されています。加熱して折り曲げることができる竹の特徴を活かしたものです。

因みに,この時期に竹冠を使った「箸」や「莢」の漢字が現われているそうですから,出土品の裏付けにもなります。その後,中国の料理は厨房で使う包丁で適度の大きさに刻み,食卓では箸だけで食するようになり,箸の文化が定着するのです。

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