光デバイスの超高密度実装を可能とするFGHP®テクノロジー

3. おわりに

本稿では,FGHP®テクノロジーの特長や開発経緯などを紹介した。FGHP®は,まずLED照明分野における省エネルギー化において社会へ貢献することができるようになったが,今日半導体分野においてはますます熱問題が深刻化していることから,種々の熱問題をFGHP®テクノロジーによって解決し,さらなる社会貢献の実現にむけて研究開発を進めていく所存である。

参考文献
1)K. Mizuta et al., Applied Thermal Engineering, 104 (2016) 461-471
2)K. Mizuta et al., Applied Thermal Engineering, 146 (2019) 843-853
3)K. Mizuta et al., Physics Procedia, 69 (2015) 556-563
4)NEDOプレスリリース「高輝度・小型LED水中照明を開発」 
URL: https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100174.html
5)NEDOプレスリリース「超高輝度・大光量の省エネ型LED照明を開発」 
URL: https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100320.html

6)「平成29年度 省エネ大賞」製品・ビジネスモデル部門 受賞概要集
URL: https://www.eccj.or.jp/bigaward/pdf/winning-summary17.pdf

■FGHP® technology enables high-density mounting of optoelectronic devices
■Kei Mizuta

■Department of Chemical Engineering, Faculty of Engineering, Kagoshima University

ミズタ ケイ

所属:国立大学法人鹿児島大学 学術研究院理工学域(工学系) 化学生命・化学工学専攻

(月刊OPTRONICS 2019年2月号)

このコーナーの研究は技術移転を目指すものが中心で,実用化に向けた共同研究パートナーを求めています。掲載した研究に興味があり,執筆者とコンタクトを希望される方は編集部までご連絡ください。 また,このコーナーへの掲載を希望する研究をお持ちの若手研究者注)も随時募集しております。こちらもご連絡をお待ちしております。
月刊OPTRONICS編集部メールアドレス:editor@optronics.co.jp
注)若手研究者とは概ね40歳くらいまでを想定していますが,まずはお問い合わせください。

同じカテゴリの連載記事

  • 光周波数コムを用いた物体の運動に関する超精密計測と校正法 東北大学 松隈 啓 2024年11月10日
  • こすると発光色が変わる有機結晶の合理的創製 横浜国立大学 伊藤 傑 2024年10月10日
  • 光ウェアラブルセンサによる局所筋血流と酸素消費の非侵襲同時計測 明治大学 小野弓絵 2024年09月10日
  • 関心領域のみをすばやく分子分析するラマン分光技術 大阪大学 熊本康昭 2024年08月12日
  • 熱画像解析による土壌有機物量計測技術の開発 大阪工業大学 加賀田翔 2024年07月10日
  • 組織深部を可視化する腹腔鏡用近赤外分光イメージングデバイスの開発 (国研)産業技術総合研究所 髙松利寛 2024年06月10日
  • 8の字型構造の活用による高効率円偏光発光を示す第3世代有機EL材料の開発 名古屋大学 福井識人 2024年05月07日
  • 高出力半導体テラヘルツ信号源とその応用 東京工業大学 鈴木左文 2024年04月09日