光・レーザー関西(OPK2024 7月17日,18日 マイドームおおさか)にてテクニカル(ブースNo.O-24)は,対象物の複数の面を同時に撮像することができる特許技術「クロビット」を展示している。
この製品はプリズムの製造技術を応用したもので,対象物の周囲にガラスブロックを置くことで,側面や裏面などを同一面に投影するというもの。この面を撮影することで,従来複数台必要だった外観検査用のカメラの台数を減らすことができる。
ミラーでも同様のことができそうだが,ミラーの場合は反射で折り返すぶん光路が長くなるため,厳密にはカメラのピントが合わなくなる。特に高精細カメラを用いる場合,被写体深度が浅くなるためこの傾向が顕著となるが,クロビットの場合,ガラスブロックの長さを調整することで同一面上に像が見えるので,1台のカメラで複数の面の撮影が可能となる。
同様にレーザーマーキングなどのレーザー加工においても,一方向から複数面の加工が可能になるため,製造ラインのコスト圧縮が可能となるという。同社では様々なパターンのクロビットを用意しており,用途に応じた提案が可能となっている。