産学官連携で日本の光産業の競争力強化へ、フォトニクス工業会が設立

特定非営利活動法人日本フォトニクス協議会(JPC)と一般社団法人光融合技術協会(AIOT)は、両団体の活動を基盤として、新たに「フォトニクス工業会(JPIA)」を10月19日に設立した。光関連企業や大学、研究機関などの連携を促進し、日本の光産業の競争力強化や新規事業の創出、人材育成などに取り組む。

日本の光技術は、基礎研究から光学材料、超微細加工、光デバイスの実装、量産化に至るまで、幅広い分野で発展してきた。一方、研究開発の成果を新たな製品や事業へと結び付けるには、企業や研究機関、異なる技術分野を横断した連携の強化が求められている。

今回設立されたJPIAは、JPCが培ってきた光関連のネットワークと、AIOTが持つ多様な技術分野や人材の知見を生かし、光技術の研究開発から産業応用、事業化までを幅広く支援する。設立発起人代表には、宇都宮大学および筑波大学名誉教授の谷田貝豊彦氏が就任した。

主な活動として、光産業の市場動向や技術情報の収集・提供、共同研究開発や設備の共同利用、技術標準・規格の策定、政策提言、人材育成などを推進する。また、展示会やセミナーを通じたビジネス機会の創出に加え、光製品の導入を検討するユーザー向けの交流活動にも取り組む。

特に、会員企業・団体間の情報共有や連携を促進するオンラインプラットフォームの構築を予定している。企業や研究機関の情報を共有するとともに、ビジネスマッチング、オープンイノベーション、技術・経営相談、人材育成などに活用する。AIの活用も視野に入れ、企業規模を問わず参加しやすい仕組みを目指す。

設立発起人には、名古屋大学の天野浩特別教授、東北大学の江刺正喜名誉教授、宇都宮大学の大谷幸利教授をはじめ、精工技研、日本レーザー、シグマ光機、オハラ、QDレーザ、オキサイド、パワーレーザーなど、光関連分野の研究者や企業関係者が名を連ねている。

JPIAは11月10日、パシフィコ横浜で開催される「Photonics Innovation 2026」の展示会場内で、設立趣旨と今後の活動計画に関する発表会を開催する。

これに先立ち、同日15時から設立記念特別講演を行なう。講師にはNHK放送技術研究所元所長で、ニューヨーク州立ストーニーブルック大学研究教授の谷岡健吉氏を迎え、「究極の次世代イメージング技術を追い求めて」と題し、次世代8K超高精細映像技術や電子雪崩増倍型超高感度撮像技術の研究について講演する。聴講は無料。

JPIAは今後、産学官の幅広い参加を呼びかけながら、光技術を新たな市場や事業の創出につなげ、日本の光産業の持続的な発展を目指す。

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