島根大学とウシオ電機は,222nmの遠紫外線(Far UV-C)照射の36カ月にわたる眼への長期的な影響を調査した(ニュースリリース)。
研究グループは,様々な細菌に対する殺菌効果で広く知られている,有害な紫外線が除去された222nm Far UV-Cの眼に対する安全性を臨床環境で評価し,その長期的な目への影響を調査した。
この前向き観察研究では,222nm Far UV-C照射装置を設置した眼科診察室で働く医療従事者の,紫外線による眼の障害の有無を36カ月にわたり追跡確認した。
最初の12カ月の観察では,急性または慢性の眼への悪影響は見られなかった。その後これらの結果をさらに裏付けるために研究期間を36カ月に延長。その間に4人の参加者が視力,屈折異常,および角膜内皮細胞密度の評価を含む定期的な眼科検査を受けた。
なお,照射量は2021年以前にACGIHが推奨した8時間あたり22mJ/cm2の許容限界値(TLV)内に厳密に制御された。その検査結果は,これらのパラメータに有意な変化がないことを示しており,この条件下での222nm Far UV-C照射による長期的な曝露に関連する臨床的に有意な眼への危険性がないことを示唆している。さらに,翼状片,角膜症,または白内障などの遅発性副作用も観察されなかったという。