オーストリアams OSRAMは,「SYNIOS LED」製品ファミリーに,新たに「SYNIOS P 2222」シリーズを追加したことを発表した(ニュースリリース)。
このシリーズは,低/中出力レンジの車載信号灯向けの新たな標準プラットフォームとして,同社が中/高出力レンジ用に提供する「SYNIOS P 2720」 シリーズをシームレスに補完するという。中出力(0.5W)の新シリーズはすでにカスタマー評価用サンプルの提供が可能。さらに今後,低出力バージョンへの拡張が計画されている。
高さを抑え,フットプリントを小さくしたQFNパッケージにより,このシリーズは,従来のPLCC(プラスチックリードキャリア)に比べて,実装するスペースが大幅に削減されるため,コストを低減すると同時に設計上の柔軟性を高めることに貢献するという。フットプリントが縮小し,実装密度を高めることでデザインの自由度が向上する一方で,明るさや効率において競争力の高い性能を提供するとしている。
このような標準プラットフォーム化と今後の低出力品の投入により,再設計を簡素化することを強化しており,既存の設計の更新,拡張を可能にするとしている。異なる出力クラス品を同一のパッケージ品として交換が可能であり,同じ基板レイアウトでより明るい,または暗いLEDを使用できるという。
各パッケージで,信号灯アプリケーション向けに必要とされるすべての色(LEDチップ元来の発色であるInGaAlPタイプならびに蛍光体変換方式のInGaNタイプを含む)を取り揃えるという。
最先端の技術を標準プラットフォーム化することで,このシリーズを手軽に扱えるメリットをユーザーに提供するという。新しい製品シリーズは堅牢性,信頼性,高いコストパフォーマンスを特長とし,標準的なリアコンビネーションランプ(RCL)や近年注目が高まるカーボディ・ライティング・アプリケーションに最適だとしている。