独IDSは,短いワーキングディスタンス,広い視野,高い被写界深度を兼ね備えた3Dカメラ「Ensenso B」を発売した(製品ページ)。
この製品は,コンパクトな産業用設計で,非常に短いワーキングディスタンスと広い視野を兼ね備えているため,特にビンピッキングアプリケーションに適しているという。
サイズは120×56×104mmとロボットアームに使用するのに理想的で,解像度は2472 x 2064(5MP)。また,カラー表示のグローバルシャッターを搭載している。
被写界深度が深いため,広い範囲の物体をとらえることができ,たとえばコンテナ内のすべての部品を一度に特定することができる。これにより,ピック・アンド・プレイス工程が最適化され,容器を空にする作業が容易となる。
また特長として,至近距離の物体を非常に正確に検出できるという。カメラと被写体の距離が30cmの場合,Z精度は約0.1mmとなる。最大ワーキングディスタンスは2m。
カラーカメラ2台,パターンプロジェクター,電子機器全体を収納するハウジングは完全に密閉されており,ケーブル配線が簡素化されているという。保護構造IP65/67に適合しており,過酷な使用条件下で威力を発揮するとしている。